バンドマン時代 陥ってしまった悪い思考5選

バンドのこと

今回はバンドマン時代に陥ってしまった良くない考え方を綴ってみたいと思います。

あの時はそんな風にしか考えられんかったけど今思えばそれが良くなかったんだな〜

“あの頃の自分に伝えたい”

そんな思いで書いていきます。

① 自分にはこのバンドしかないと思い込む。

このバンドで売れるしか道はない。

と、自分はもうそれしか見えてなかったですね。

このバンドで売れんかったら人生終わりくらいの。

百歩譲ってバンドで売れるしかなかったとしても!

そのバンドしかないということはなかった。

他のバンドとかけ持ちをする事も出来るし、

弾き語りしてみたり、

アーティスト活動をする手段はいろいろありました。

実際バンド活休後に自分は新バンドを始めたんですが、

その新バンドで旧バンドでは叶えられなかった某フェスへの出演などの夢を叶えることが出来ました。

このバンドで売れるしかないと思い込むことで

売れそうな事をいろいろ試すあまり、音楽性がブレました。

そして自分の本当に好きな音楽性との狭間で気持ちは不安定となり、メンバー間の仲も悪化しました。

もちろんファンも徐々に離れていきます。

始めから商業的に売れるため、

トレンドを取り入れたバンドをする。

それとは別に自分の好きな音楽性を貫くバンドをする。

などと分けて活動していればこのようなことにはならなかったでしょう。

一つの事に情熱を注ぐのは素敵なことですが、

過去の僕のようにブレブレのアーティストにならないよう

もし同じような思考に陥っている方がいたら気をつけてみてください。

視野が狭くなってしまわないように。

② ◯歳までになんとかしないとと焦る

とにかく焦ると良くないです。

焦ると良いものが生まれません。

バンドも曲も。

自分の場合、

大学卒業までになんとかしないと。

25歳までになんとかしないと。

30歳までになんとかしないと。

と、その時その時で焦っていたので①で書いたような分けた活動をじっくり行う事も出来ず、

結局はこれもブレに繋がることになってしまいました。

③アウトプットばかりでインプットが少ない

自分はバンドで作詞作曲を担当していました。

いつも売れる曲を書かないと

と必死に曲をひねり出していたんですが、

やっぱりネタ切れを起こすし、似たようなアイデアばかりになりがちです。

これも焦りから来るものもありましたが、いつも曲を作ることに追われる余り

ギターの練習時間が少なくなり上達しない。

なので曲作りやアレンジの面でもワンパターン化。

音楽理論などの勉強時間も増やしておけばアイデアにも繋がったかもしれないのに、、

と悔やまれます。

そして遊びに行くことや音楽以外の経験に時間を使わないことで

歌詞も書きたいことが無くなっていきます。

曲作り期間は期間として、そうでない時はたくさん練習して勉強して、

いろんな音楽聴いて、ライブ見て

いろんな経験を積んでいくことが

良い曲作りにも繋がっていくのかなぁと今は思います。

④損得勘定で人付き合いする

これはホンマ良くないですね。

鳴かず飛ばずの期間が長くなればなるほど

こういう考えに行き着いてしまいました。。。

売れてる人や権力のある人(有名イベントの主催者やレコード会社のエライ人など)

とばかり仲良くなろうとして身近な仲間たちのことを忘れがちでした。

情け無い。

一番ダサいですね。

そんな人間にファンも誰もついて来てくれません。

しかも結局のところ始めはみんな人気がないので後々誰が売れてる人になるかなんてわからないのです。

音楽に限ったことではないですし、

当たり前のことなんですが

気の合う仲間や友達は本当に大事にしときましょう。

⑤音楽で食べなければいけないという呪いにかかる

最後はこれ。

そもそも絶対に音楽でお金を稼ぎ食べて行かなければいけないことなんてありません。

売れるためならなんでもやります!

かつてレコード会社の偉いさんに僕も言いました。

いや、なんでもやるアーティストって芯ないやん。

て今は思います。

だからブレブレでした。

信念を曲げたような曲ばかり作り、自分に嫌気がさしていた事もありました。

音楽専業にならなくても別で収入を得て、焦ることなく活動を続け自分らしい作品を生み出していく。

こういった考え方があの頃出来たならなぁ。

本業だろうが副業だろうが趣味だろうが、

好きなことを続けていずれ何か結果を出せたなら最高でしょう。

いやなんなら結果なんてなくても好きなことを探究し続けていくこと事態が幸せなことだと思いまさ。

バンドの先輩にも平日会社員の土日バンドマンで自分たちより人気のある人たちもいました。

そのうち他に趣味が見つかるかもしれないし、

音楽より大事なものが出来るかもしれません。

呪いに縛られるあまり、

逆に自分の人生に制限をかけて後悔してしまわないように。

おわりに

こうして昔の自分の良くない思考をまとめてみました。

とにかく視野が狭くなっていましたね。

いつでも冷静にいい選択が出来ればいいですが難しいもんです。

大好きな音楽だからこそ、自分の弱さや視野の狭さのせいで

大好きな音楽性や方向性を裏切っている自分が許せなかったですね。

結果的に自分は今ギター講師として働き

一応音楽で生計を立てていますが、

人生はそれしかないという考え方にならないように柔軟に、楽しいことに敏感でいられるように心がけています。

そしてギター講師になれたのは人付き合いあってこそだったので

損得勘定で人付き合いすることはホント危険ですね。

ギリセーフでしたが、ギリアウトだった日もたくさんあったと思います。

もし今自分と同じような思考に陥っている人がいたら、

何かこの記事がきっかけになれればと思います。

最後までありがとうございました。

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