ハイスタの『STAY GOLD』で学ぶ音楽理論

ギターのこと

こんにちは。

今回はHi-STANDARDの名曲『STAY GOLD』を通じて音楽理論の勉強をしてみようと思います。

パンク系ギタリスト出身の僕としてはギターを始めた当初、音楽理論などなんのこっちゃでした。

音楽とはパッションだぜ!

学校でのお勉強とは違うんだぜ!

と心の中で高らかに叫んでいましたが音楽を続けていく中で音楽理論をちょっとでも知っておいた方がいいなと痛感しまくってきたのでこの記事を書こうと思いました。

音楽理論というと難しい音楽な感じがしますが、パンクの中にもちゃんと存在してますのでぼちぼち学んでいきましょう。

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曲のkey

まずステイゴールドのキーですがDメジャーです。

後半で転調しますがそれはまた後で。

バンドスコアを見ると調号に#が2つ付いています。

これはキーがDですよ。ってことです。

そしてキーDのダイアトニックコードを見ていきましょう。

ダイアトニックコードとはキーのスケールを並べて一つ飛ばしに音を並べて出来るコードです

Dのダイアトニックコード

D△7   Em7   F#m7   G△7   A7   Bm7   C#m7♭5

ちなみに3和音だと

D   Em   F#m   G   A   Bm   C#m♭5

基本的にはこのコードを使って曲が出来ています。

これをローマ数字で表していくと(ディグリーネーム)

I△7   IIm7   Ⅲm7   Ⅳ△7   Ⅴ7   Ⅵm7   Ⅶm7♭5

となります。

そして各コードを役割ごとにまとめてみましょう。

  • トニック

I△7   Ⅲm7   Ⅵm7

  • サブドミナント

IIm7   Ⅳ△7

  • ドミナント

Ⅴ7   Ⅶm7♭5

トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック

みたいな流れでコードは動きたくなる性質を持ってるって感じです。

そしてここにはないコードを使うことで曲にスパイスが加えられていくようなイメージです。

では各セクション毎にコード進行を見ていきましょう。

イントロ

コード進行

G  F#7  /  Bm   D7  /  G   A  /  D

G  F#7  /  Bm   D7  /  G   A

です。

さっきのダイアトニックコードになかったコードは

F#7D7ですね。

数字にするとⅢ7I7

Ⅲ7→Ⅵm

Ⅰ7→Ⅳ

この流れはよく使われるコード進行です!

4度上にいくとスッとするドミナントモーションを利用しているセカンダリードミナントコードです。

このコードの存在が素朴な曲なわけではないステイゴールドらしい雰囲気を醸し出していますね!

Aメロ

D  / G   F#m  /  Em  /  A  G  /  F#7  /  Bm  A  /  G  /  A

D  /  G   F#m  /  Em  /  A  G  /  F#7  /  Bm  A  /  G  /  A

こんなコード進行です。

ここでコード進行をディグリーネームで見てみましょう!

コード進行のパターンをいろいろ自分の中にストックしていけばコピーしたりオリジナル曲を作ったりいろんな場面で役立ってくるので慣れておくと吉です!

I  /  Ⅳ  Ⅲm  /  IIm  /  Ⅴ  Ⅳ  /  Ⅲ7  /  Ⅵm  Ⅴ  /  Ⅳ  /  Ⅴ 

サビ〜ラストサビ

G  F#7  /  Bm7   D7  /  G   A  /  D

G  F#7  /  Bm7   D7  /  G   A  /  B

はい!サビの最後!

ノンダイアトニックコードBで終わってますね!

なんか独特な雰囲気で1サビ終わりますもんね!

これがその雰囲気を出してくれてるんですね。

その他はイントロと同じです。

その後2番と間奏があり転調ですね!

(2番は1番と同じ。間奏はAメロと同じコード進行です。)

転調は全体的に半音上がります。キーはE♭になります。

ラストサビのコード進行は

A♭  G7  /  Cm7  E♭7  /  A♭  B♭  /  E♭

A♭  G7  /  Cm7  E♭7  /  A♭  B♭  /  E♭  B♭  Cm  B♭

A♭  G7  /  Cm7  E♭7  /  A♭  B♭  /  E♭

A♭  G7  /  Cm7  E♭7  /  A♭  B♭  /  B  /  D♭  /  E♭

最後の最後に

♭Ⅵ→♭Ⅶ→Ⅰ

という流れで曲が終わっていますね。

一時的に♭Ⅲ調(同主調マイナー)に転調しⅠmで解決するところをⅠメジャーで完結しています。

難しいことは置いておいても

このパターンもよくあるパターンと覚えちゃいましょう。

おわりに

以上『STAY GOLD』を通じて音楽理論を勉強してみました!

パンクな曲ですがこうやって書いてみると

とても勉強になりますよね!

僕は難しい音楽よりもシンプルでわかりやすくてかっこいい曲が好きなんですが

それでもバンドやって曲をどんどん作ったりしていく中で少しは理論的なことを知ってた方が絶対役に立つなと思い知りました。

なので僕のような音楽理論とか難しい話聞くと脳がフリーズしてしまうような人間でも好きな音楽やバンドから少しずつ勉強していけば、なんとなく知識もついていったので

難しい話は苦手だけどもっともっと音楽していきたいという方の

音楽を勉強するきっかけや入り口になったら幸いです。

またいろんな曲でやってみようと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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