SCANDALの「瞬間センチメンタル」は、疾走感のあるバンドサウンドと印象的なギターリフが魅力のロックナンバーです。
曲自体がとてもかっこよく、個人的にも大好きな1曲です。
ギターパートは難しそうに聞こえるかもしれませんが、コード弾きは基本的にパワーコードで構成されています。さらに、曲中で何度も登場するメインリフでは単音弾き、Aメロではブリッジミュート、冒頭ではダブルチョーキングと、ロックギターの基本テクニックを幅広く練習できます。
ギターソロも極端に難しいものではないため、パワーコードを覚えた初心者が次に挑戦する練習曲としてもおすすめです。
この記事では、原曲どおりにギターを2本重ねるのではなく、バンドの中でギター1本で演奏する場合を想定して解説します。
- 「瞬間センチメンタル」のギター難易度
- 曲のキーと基本情報
- 原曲はギター2本で演奏されている
- 曲全体の構成
- 冒頭はダブルチョーキングから始まる
- イントロのメインリフ
- Aメロ前半はブリッジミュートで弾く
- Aメロ後半はストロークへ切り替える
- Bメロはサビへ向かう流れを意識する
- サビはパワーコードを力強く鳴らす
- 間奏ではメインリフが再び登場
- 2Aメロ前半はバンドのキメを合わせる
- 2Aメロ後半はブリッジミュートへ戻る
- 2Bメロから2回目のサビ
- ギターソロは短いフレーズに分けて練習する
- Dメロはラストに向けて強弱を作る
- 静かなサビはディレイを使った単音フレーズ
- ラストサビは再びパワーコードで演奏する
- アウトロはメインリフで締めくくる
- ギター1本で弾く場合の音作り
- おすすめの練習順序
- まとめ
「瞬間センチメンタル」のギター難易度
「瞬間センチメンタル」のギター難易度は、初心者から中級者へ進む段階に適したレベルです。
使用するコードはすべてパワーコードなので、複雑なコードフォームはほとんど登場しません。
一方で、曲を通して弾くためには次のような技術が必要です。
- パワーコードの素早い移動
- ブリッジミュート
- 単音リフ
- ダブルチョーキング
- 休符を意識したキメ
- ギターソロ
- ディレイを使った単音フレーズ
完全なギター初心者が最初に選ぶ1曲としては少し難しいかもしれません。しかし、パワーコードをある程度押さえられるようになった人にとっては、ロックギターの基礎をまとめて練習できる曲です。
曲のキーと基本情報
「瞬間センチメンタル」のキーはAです。
コード弾きで登場するのは、すべてパワーコードです。通常のメジャーコードやマイナーコードのように6本の弦をすべて押さえる必要がなく、基本的にはルート音と5度の音を中心に演奏します。
パワーコードはフォーム自体が比較的簡単ですが、この曲ではコード移動の速さとリズムの正確さが重要です。
音を強く歪ませすぎるとコードチェンジのノイズや不要な弦の音も目立つため、左手と右手の両方でミュートすることを意識しましょう。
原曲はギター2本で演奏されている
原曲では、主にバッキングギターとリードギターの2本が使われています。
そのため、原曲のすべてのギターパートを1本で同時に再現することはできません。
今回はギター1本で演奏できるように、次の基準で弾くパートを選びます。
| セクション | ギター1本で弾くパート |
|---|---|
| 冒頭 | ダブルチョーキング |
| イントロ | メインリフ |
| Aメロ | パワーコードによるバッキング |
| Bメロ | バッキングを優先 |
| サビ | パワーコード |
| 間奏 | メインリフ |
| 2Aメロ | キメとブリッジミュート |
| ギターソロ | リードギター |
| Dメロ | 曲の土台となるバッキング |
| 静かなサビ | ディレイを使った単音フレーズ |
| ラストサビ | パワーコード |
| アウトロ | メインリフ |
基本的には、歌が入っている部分ではバッキングを担当し、リフやギターソロなど曲の印象を決める部分ではリードパートを選びます。
このように役割を切り替えることで、ギターが1本でも「瞬間センチメンタル」らしさを残した演奏ができます。
曲全体の構成
今回解説するギターパートの流れは次のとおりです。
- 冒頭のダブルチョーキング
- イントロのメインリフ
- Aメロのブリッジミュート
- Aメロ後半のストローク
- Bメロ
- サビ
- 間奏のメインリフ
- 2Aメロ前半のキメ
- 2Aメロ後半のブリッジミュート
- 2Bメロ
- 2回目のサビ
- ギターソロ
- Dメロ
- ディレイを使った単音フレーズのサビ
- ラストサビ
- アウトロのメインリフ
それぞれのセクションを順番に見ていきましょう。
冒頭はダブルチョーキングから始まる

「瞬間センチメンタル」は、2小節の力強いダブルチョーキングから始まります。
短いフレーズですが、曲の勢いを決める最初の見せ場です。ここがきれいに決まるだけで、演奏開始直後から原曲らしい雰囲気を出せます。
ダブルチョーキングでは、2本の弦を同時に鳴らしながら、TAB譜で指定されている音をチョーキングします。
初心者が注意したいのは、次の3点です。
- チョーキングする音を目標の高さまで上げる
- 2本の弦をバランスよく鳴らす
- チョーキング後に不要な弦の音を出さない
チョーキングする指だけで弦を持ち上げようとすると、力が入りにくく音程も不安定になります。後ろの指を添え、手首を回すようにして弦を押し上げましょう。
最初から原曲のテンポで練習せず、チョーキング前の音と、チョーキング後に到達したい音をそれぞれ確認するのがおすすめです。
イントロのメインリフ



冒頭のダブルチョーキングに続いて、この曲を象徴するメインリフが始まります。
このリフはイントロだけでなく、間奏やアウトロにも登場します。そのため、最初にしっかり覚えておけば、曲の大部分を組み立てやすくなります。
難易度はそれほど高くありませんが、音を追うだけでは原曲のような疾走感が出ません。
練習するときは、次の点を意識してください。
- 音を伸ばす部分と短く切る部分を区別する
- 休符で余計な音を残さない
- 左手を必要以上に大きく動かさない
- ピッキングのタイミングをそろえる
- 速さよりもリズムの正確さを優先する
まずはリフをいくつかの短いまとまりに分けて練習しましょう。左手の動きを覚えてから、少しずつ原曲のテンポへ近づけます。
このリフは単音弾きの練習にも適しています。パワーコードしか弾いたことがない初心者にとって、次の段階へ進むためのよい練習フレーズになるでしょう。
Aメロ前半はブリッジミュートで弾く

Aメロ前半では、パワーコードをブリッジミュートして演奏します。
右手の手刀部分をブリッジ付近の弦に軽く触れさせ、「ズンズン」と短く引き締まった音を出します。
手をネック側へ置きすぎると音が詰まり、反対にブリッジへ寄せすぎるとミュートがほとんどかかりません。弦の振動が適度に残る位置を探してみてください。
また、すべての音を全力でピッキングすると腕が疲れ、リズムも乱れやすくなります。ピックを強く握りすぎず、手首を小さく動かすのがポイントです。
Aメロ後半はストロークへ切り替える

Aメロ後半では、ブリッジミュートから通常のストロークへ切り替わります。
押さえるパワーコードが同じでも、右手の弾き方が変わることで曲の音量と広がりが一段上がります。
ここでは、ブリッジミュートの流れのまま小さく弾き続けないように注意しましょう。右手を弦から離し、パワーコードをしっかり鳴らします。
ただし、パワーコードで使用しない弦まで一緒に鳴らすと音が濁ります。左手の空いている指や人差し指の腹を使って、不要な弦をミュートしてください。
Bメロはサビへ向かう流れを意識する

Bメロでは、コードを押さえることだけでなく、サビへ向かって曲が盛り上がっていく流れを意識します。
ギター1本で演奏する場合は、細かなリードフレーズをすべて拾うよりも、まずバッキングでコード進行とリズムを支えることを優先します。
コードチェンジの直前に左手を早く離しすぎると、音が途切れて演奏が落ち着かなくなります。次のコードへ移動するギリギリまで音を残し、リズムの流れを止めないことが大切です。
サビはパワーコードを力強く鳴らす

サビもパワーコードを中心に演奏します。
Aメロよりも音を大きく広げ、曲の勢いを前へ出すようにストロークしましょう。
ただし、力強く弾くことと、腕に力を入れることは別です。右腕全体を固めてしまうと、テンポについていけなくなります。
ピックを持つ力は必要最小限にして、手首を柔らかく使いましょう。コードチェンジが間に合わない場合は、左手だけでなく、右手のストロークが大きくなりすぎていないかも確認してください。
間奏ではメインリフが再び登場

サビの後の間奏では、イントロで弾いたメインリフが再び登場します。
基本的な弾き方はイントロと同じです。一度覚えたフレーズなので、2回目は左手の動きだけでなく、音の長さや休符まで意識して演奏してみましょう。
2Aメロ前半はバンドのキメを合わせる


2回目のAメロ前半では、通常のコードストロークではなく、バンド全体で合わせるキメが登場します。
キメを正確に弾くためには、音を出すタイミングだけでなく、音を止めるタイミングも重要です。
弾き終わったあとに左手の力を少し抜き、右手も弦へ触れて音を止めます。休符の部分まで含めてひとつのフレーズとして練習しましょう。
音源に合わせるとタイミングが分からなくなる場合は、まず声に出してリズムを歌いながら練習すると理解しやすくなります。
2Aメロ後半はブリッジミュートへ戻る

キメの後は、再びブリッジミュートを使ったバッキングへ移ります。
最初のAメロと共通する部分が多いため、すでにフォームを覚えていれば難しくありません。
ただし、キメからブリッジミュートへ切り替えるときに右手の位置が遅れやすいため、セクションのつなぎ目だけを繰り返し練習しておきましょう。
2Bメロから2回目のサビ
2Bメロと2回目のサビは、基本的に1回目と同じ考え方で演奏できます。
すでにコードフォームを覚えている場合は、ここで強弱を意識してみましょう。Bメロからサビへ向かって少しずつ演奏の勢いを増やすことで、同じコード進行でも曲に立体感が生まれます。
ギターソロは短いフレーズに分けて練習する

2回目のサビの後にはギターソロが登場します。
ギターソロと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、「瞬間センチメンタル」のソロは、初心者でも段階的に挑戦しやすい内容です。
最初からすべてを通して弾こうとせず、2小節程度の短いフレーズに分けて練習しましょう。
練習の順番は次のとおりです。
- TAB譜を見ながら使用するポジションを確認する
- チョーキングなどの奏法を使わず音の並びを覚える
- 原曲より遅いテンポでリズムをそろえる
- 必要な奏法を加える
- 少しずつ原曲のテンポへ近づける
速く弾くことだけを目標にせず、音の長さやフレーズの区切りを意識すると、歌うようなギターソロになります。
Dメロはラストに向けて強弱を作る


ギターソロの後はDメロへ入ります。
ここではラストサビへ向けて、曲の強弱を作ることが重要です。ギター1本の場合は、原曲にあるすべての音を再現しようとせず、バンドの土台となるパートを優先します。
前のセクションと同じ音量で押し切るのではなく、ピッキングの強さや音の伸ばし方を変え、次のサビとのコントラストをつけましょう。
静かなサビはディレイを使った単音フレーズ

Dメロの後のサビでは、これまでのパワーコードではなく、ディレイを使った単音フレーズを演奏します。
ギター1本で弾く場合でも、この部分はコードバッキングより単音フレーズを選ぶことで、原曲らしい雰囲気とラストサビ前の静けさを表現できます。
ディレイの音量を上げすぎると、繰り返された音が次のフレーズと重なって聞き取りにくくなります。最初は原音を中心に聞かせ、繰り返し音が後ろで薄く聞こえる程度に設定しましょう。
また、ディレイが自動的にリズムを整えてくれるわけではありません。最初に弾く音がずれると、繰り返される音もすべてずれてしまいます。
まずはディレイを切った状態でフレーズを正確に弾き、その後にエフェクトを加えるのがおすすめです。
ラストサビは再びパワーコードで演奏する

静かな単音フレーズの後は、パワーコードによるラストサビへ入ります。
ここは曲の中で最も盛り上がる部分です。直前の静かなサビとの差を出すため、パワーコードをしっかり鳴らしましょう。
ディレイを使っている場合は、ラストサビへ入る前のキメでエフェクトを切ります。ディレイ音が残りすぎるとパワーコードが濁るため、ペダルを切り替えるタイミングも含めて練習してください。
演奏中の切り替えが難しい場合は、マルチエフェクターやアンプのプリセットを使い、足元の操作を1回で済ませる方法もあります。
アウトロはメインリフで締めくくる
ラストサビの後は、再びメインリフを演奏して曲を締めくくります。
イントロや間奏と同じフレーズでも、曲の最後まで走り切ったことでテンポが速くなったり、ピッキングが雑になったりしやすい部分です。
最後までテンポを一定に保ち、休符では音を確実に止めましょう。
このリフは曲中に何度も登場するため、「瞬間センチメンタル」を練習するときは最優先で覚えたいフレーズです。
ギター1本で弾く場合の音作り
基本となる音色は、輪郭を残したロック系の歪みサウンドがおすすめです。
歪みを深くしすぎると、パワーコードやメインリフの音が潰れてしまいます。ゲインは気持ち控えめにし、ピッキングした音がはっきり聞こえるように設定しましょう。
音作りの目安は次のとおりです。
- ゲイン:歪ませすぎない
- ベース:上げすぎない
- ミドル:バンドの中でギターが聞こえる程度に残す
- トレブル:リフの輪郭が出るように調整する
- ディレイ:静かなサビの単音フレーズで使用する
ギターが1本の場合は、音を細くしすぎるとバンド全体が薄く聞こえます。リードを弾く場面でも、ある程度中域を残した音を作ると、バッキングから切り替えたときの違和感を減らせます。
おすすめの練習順序
曲の最初から順番に練習する必要はありません。
初心者には、次の順序がおすすめです。
- 曲中で使うパワーコードを確認する
- イントロのメインリフを覚える
- Aメロのブリッジミュートを練習する
- サビまで通して弾く
- 2Aメロのキメを練習する
- ギターソロを短く分けて覚える
- 冒頭のダブルチョーキングを仕上げる
- ディレイを使う部分と音色の切り替えを確認する
- 最後に曲全体を通して演奏する
冒頭のダブルチョーキングから練習を始め、そこで難しく感じて止まってしまう必要はありません。
まずはパワーコードとメインリフを覚え、曲の大部分を弾ける状態にしてから、ダブルチョーキングやギターソロを仕上げていきましょう。
まとめ
SCANDALの「瞬間センチメンタル」は、パワーコードを中心に弾ける一方で、ロックギターに必要なさまざまなテクニックを練習できる曲です。
この曲で練習できる主なテクニックは次のとおりです。
- パワーコード
- ブリッジミュート
- 単音リフ
- ダブルチョーキング
- バンドのキメ
- ギターソロ
- ディレイを使ったフレーズ
- 曲中での音色の切り替え
原曲はギター2本で演奏されていますが、リフやギターソロなどの印象的なパートと、曲を支えるバッキングをセクションごとに選べば、ギター1本でも十分にかっこよく演奏できます。
まずは曲中に何度も登場するメインリフと、パワーコードによるバッキングから練習してみてください。
最初から完璧に弾けなくても、セクションごとに分けて覚えていけば、少しずつ1曲を通して演奏できるようになります。




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