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ギターを始めたばかりの人が、コードを覚えた次につまずきやすいのが「ストローク」です。
コードはなんとか押さえられるようになったのに、
- ジャカジャカ弾くとリズムがバラバラになる
- アップストロークが弦に引っかかる
- 右手をどう動かせばいいのかわからない
- 8ビートと言われてもよくわからない
という人も多いのではないでしょうか。
ストロークは、ただ右手を上下に動かせばいいわけではありません。
しかし、最初に基本的な動かし方を理解してしまえば、それほど難しいものでもありません。
この記事では、これからギターのストロークを練習する初心者に向けて、
- ストロークとは何か
- ダウンストロークとアップストローク
- 右手の動かし方
- 8ビートストロークの考え方
- よくある失敗
- 初心者向けの練習方法
を順番に解説していきます。
コードを押さえることよりも、まずは「右手を止めずに動かすこと」を意識して練習してみてください。
まだコードを押さえること自体に慣れていない方は、先にギター初心者の最初の1ヶ月練習メニューから始めても大丈夫です。
ギターのストロークとは?
ストロークとは、ピックや指を使って複数の弦をまとめて鳴らす演奏方法です。
アコースティックギターでよく聞く「ジャカジャカ」という演奏をイメージするとわかりやすいでしょう。
エレキギターでも、コードを使ったバッキングでは頻繁に使用します。
ストロークには大きく分けて、
- 上から下へ弾く「ダウンストローク」
- 下から上へ弾く「アップストローク」
の2種類があります。
この2つを組み合わせることで、さまざまなリズムを作っていきます。
ストローク練習の前にチューニングを確認しよう
練習を始める前に、ギターのチューニングを確認しておきましょう。
音がずれた状態では、正しいコードを押さえていてもきれいに聞こえません。右手の練習に集中するためにも、ギターを弾く前に毎回チューニングする習慣をつけることが大切です。
チューナーの見方や音がうまく合わないときの対処法は、ギターのチューニングが合わない原因と直し方で詳しく解説しています。
まずはダウンストロークから練習しよう
最初はアップストロークを使わず、ダウンストロークだけで練習してみましょう。
コードは何でも構いません。
下記の画像のような指2本でも押さえられるようなコードがおすすめです。

「1・2・3・4」と数えながら、1拍につき1回ずつ下方向へ弾きます。
練習例
1 2 3 4
↓ ↓ ↓ ↓
これだけです。
最初から速く弾く必要はありません。
重要なのは、
一定の間隔で右手を動かすこと
です。
音が多少きれいに鳴らなくても構いません。
まずはリズムを崩さず、
「1、2、3、4」
と同じ間隔で弾き続けることを優先してください。
ストロークするときの右手の使い方
初心者によくあるのが、右手に力が入りすぎてしまうことです。
ピックを強く握り、腕全体を固めた状態でストロークすると、
- 弦に引っかかる
- 音が必要以上に大きくなる
- 手が疲れる
- テンポを上げられない
といった問題が起こります。
ストロークするときは、できるだけ右手の力を抜きます。
イメージとしては、手についた水を軽く振り払うような動きです。
肘から大きく振るというより、
肘から先を自然に動かしながら、手首も柔らかく使う
ことを意識してみてください。
ピックは強く握りすぎない
アップストロークが苦手な人は、ピックを強く握りすぎている場合が多くあります。
ピックをガッチリ固定すると、弦に当たったときの衝撃を逃がすことができません。
結果として、
「ガッ」
と弦に引っかかります。
ピックは落とさない程度の力で軽く持ちましょう。
さらに、弦に対してピックを完全に垂直に当てるのではなく、少しだけ角度をつけるとスムーズにストロークできます。
ただし、最初から細かい角度を気にしすぎる必要はありません。
まずは、
ピックを握り込みすぎない
ということだけ覚えておきましょう。
初心者には0.6〜0.8mm程度のピックがおすすめ
ストロークを始めたばかりの方には、0.6〜0.8mm程度のピックが扱いやすいでしょう。
薄めのピックは弦に当たったときに適度にしなるため、硬いピックよりも引っかかりを感じにくい傾向があります。
ピックは形や素材でも弾き心地が変わるので、厚さの違うものを数枚試して、自分が弾きやすいものを選ぶのがおすすめです。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / TORTEX TRIANGLE 0.60mm

ピック以外に必要な道具も確認したい方は、ギター初心者に必要なものはこれだけ|最初に買うもの・後回しでいいものも参考にしてみてください。
アップストロークのやり方
次に、初心者が苦戦しやすいアップストロークです。
アップストロークは、下から上に向かって弦を弾きます。
ここで重要なのが、
すべての弦を鳴らそうとしなくてもいい
ということです。
ダウンストロークでは6本すべての弦を弾くことがありますが、アップストロークでは1弦〜3弦付近の高音弦を中心に軽く弾くだけでも十分です。
初心者ほど、
「6本全部を下から上に弾かなければ」
と考えてしまい、ピックが弦に引っかかります。
アップストロークは軽く。
高音弦を「シャッ」とかすめるようなイメージで弾いてみてください。
ダウンとアップを交互に弾いてみよう
ダウンストロークとアップストロークができたら、交互に弾いてみます。
「1・と・2・と・3・と・4・と」
と数えながら演奏します。
練習例
1 と 2 と 3 と 4 と
↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑
右手を、
下・上・下・上・下・上・下・上
と一定のスピードで動かします。
これが8ビートストロークの基本となる動きです。
8ビートとは?
8ビートという言葉を聞くと難しそうに感じるかもしれません。
初心者のうちは、
1小節を8回に分けて感じるリズム
くらいの理解で問題ありません。
4拍子の曲なら、
1・2・3・4
という4つの拍があります。
その間にも音を入れて、
1・と・2・と・3・と・4・と
と数えることで、1小節が8つに分かれます。
この8つのタイミングに合わせ、
↓↑↓↑↓↑↓↑
と右手を動かすのが基本です。
8ビートストロークで一番重要なのは「空振り」
実際の曲では、
↓↑↓↑↓↑↓↑
とすべてのタイミングで弦を鳴らすわけではありません。
例えば、
↓ ↓↑ ↑↓
のようなストロークパターンもよく使われます。
ここで初心者がやってしまいやすいのが、
音を鳴らさない場所で右手の動きまで止めてしまうこと
です。
ストロークでは、音を鳴らさない場所でも右手の上下運動は続けます。
弦を弾かずに右手だけ動かすことを「空振り」と考えるとわかりやすいでしょう。
つまり、
「弾く・弾かない」に関係なく右手は一定に動き続ける
ということです。
これはストロークを安定させるうえで非常に重要です。
右手を止めるとなぜリズムが崩れるのか
初心者の場合、
「次はダウン」
「ここはアップ」
「ここは弾かない」
と一つひとつ考えてしまいがちです。
すると右手の動きがバラバラになり、リズムも安定しません。
一方で、右手を常に
↓↑↓↑↓↑↓↑
と動かしていれば、あとは必要な場所だけ弦に当てればOKです。
右手そのものがメトロノームのような役割をしてくれます。
ストロークパターンを覚えることより、
右手を一定に動かし続けること
を先に身につけましょう。
初心者におすすめの8ビート練習
まずはコードチェンジを入れず、一つのコードだけで練習してください。
例えばEmコードを押さえます。
STEP1:4分音符
1 2 3 4
↓ ↓ ↓ ↓
まずはダウンだけです。
STEP2:8分音符
1 と 2 と 3 と 4 と
↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑
ダウンとアップを交互に弾きます。
STEP3:空振りを入れる
次は、右手を動かしたまま一部だけ弦を弾かない練習をします。
右手は常に、
↓↑↓↑↓↑↓↑
と動かしてください。
最初はかなりゆっくりで構いません。
この練習ができるようになると、実際の曲で使われるストロークパターンにも対応しやすくなります。
メトロノームを使って練習しよう
ストロークの練習では、メトロノームを使うことをおすすめします。
最初はBPM60〜70程度で十分です。
テンポを速くすることより、
メトロノームに合わせて一定のリズムをキープできること
の方が重要です。
BPM60で安定して弾けたら、
60
↓
65
↓
70
↓
75
↓
80
というように少しずつテンポを上げていきましょう。
いきなり原曲と同じテンポで弾こうとする必要はありません。
スマートフォンの無料アプリでも練習できますが、通知や画面操作が気になる方には専用のメトロノームが便利です。KORG MA-2のように、テンポと拍子をシンプルに設定できる機種で十分です。
KORG ( コルグ ) / MA-2-BKRD メトロノーム
コードチェンジするとストロークが止まってしまう場合
ストロークだけなら弾けるのに、コードチェンジを入れた瞬間に止まってしまうことがあります。
これは、
「左手でコードを作ること」
と
「右手でリズムを刻むこと」
を同時に処理できていないことが原因です。
この場合も、右手を優先します。
多少コードチェンジが遅れても構いません。
右手を止めずに、
↓↑↓↑↓↑↓↑
と動かし続けてください。
初心者のうちは、すべての音を完璧に鳴らすよりも、曲を止めずに弾くことの方が重要です。
コードを替えるたびに演奏が止まってしまう方は、ギターのコードチェンジが間に合わない初心者へ|止まらず弾くための5つのコツもあわせて練習してみてください。
8ビートを実際の曲で練習してみよう
一つのコードで右手を動かせるようになったら、実際の曲にも挑戦してみましょう。
最初から原曲と同じ速さで弾く必要はありません。テンポを落とし、コードが少ない曲やパワーコード中心の曲から始めるのがおすすめです。
アコギで練習するなら「Stand By Me」
アコースティックギターでコードストロークを練習したい方には、ギターを買ったその日に弾ける曲『Stand By Me』がおすすめです。
まずはダウンストロークだけでコード進行を覚え、慣れてきたらダウンとアップを交互に入れてみましょう。
エレキで練習するなら「小さな恋のうた」
エレキギターでロックらしい8ビートを練習したい方には、「小さな恋のうた」をパワーコードで弾く方法がおすすめです。
テンポが速いため、最初は原曲よりかなり遅くして構いません。右手を止めずに弾ける速さから、少しずつテンポを上げていきましょう。
ほかの練習曲も探したい方は、ギター初心者におすすめの簡単な曲12選も参考にしてください。
ストロークがうまくできない原因
1. ピックを強く握りすぎている
ピックを強く握ると弦に引っかかりやすくなります。
少し力を抜いてみてください。
2. アップストロークですべての弦を弾こうとしている
アップは高音弦を軽く弾くだけでも十分です。
3. 右手を止めている
弾かない場所でも右手は上下に動かします。
4. 最初から速く弾きすぎている
弾けない場合はテンポを落とします。
ゆっくり弾けないものを速く弾くことはできません。
5. コードの音を気にしすぎている
ストローク練習中は多少コードがきれいに鳴らなくても構いません。
まず右手のリズムを安定させましょう。
まとめ|ストロークは「右手を止めない」ことから始めよう
ギターのストロークを上達させるために、最初から複雑なパターンをたくさん覚える必要はありません。
まず覚えてほしいのは、
右手を一定のリズムで動かし続けること
です。
基本となる動きは、
1・と・2・と・3・と・4・と
に合わせた
↓↑↓↑↓↑↓↑
です。
そして、
- ダウンは自然に下へ
- アップは高音弦を軽く弾く
- ピックを強く握らない
- 弾かない場所でも右手を止めない
- ゆっくりしたテンポから練習する
この5つを意識してください。
ストロークが安定してくると、弾ける曲は一気に増えてきます。
最初はEmなど簡単なコード一つだけでも構いません。
まずは右手を止めずに、一定のリズムでギターを鳴らすことから始めてみましょう。
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